○尾三消防本部消防体育実施要綱

平成7年3月30日

尾三消防本部要綱第4号

(趣旨)

第1条 この要綱は、尾三消防組合体力管理規程(平成7年尾三消防本部規程第4号。以下「規程」という。)に基づき、消防職員(以下「職員」という。)の職務遂行に必要な体力の錬成及び管理について必要な事項を定めるものとする。

(目標管理)

第2条 消防署長及び本部課長(以下「所属長」という。)は、職員が職務上必要とされている体力を常に維持向上するよう適正に管理するものとする。

2 職員は、年齢別体力基準表(別表第1)により自己の達成目標を定めて体力の錬成に努めるものとする。

(体力錬成の要素)

第3条 体力錬成は、主に次の各号に掲げる要素について体力錬成マニュアルに基づき行うものとする。

(1) 柔軟性

(2) 筋力

(3) 筋持久力

(4) 全身持久力

(5) 瞬発力

(6) 敏しょう性

(消防体育)

第4条 消防体育の実施計画(以下「実施計画」という。)は、次の各号によるものとする。

(1) 交替制勤務に従事する職員の実施計画は、勤務日において継続的に実施するよう計画を樹立するものとする。

(2) 毎日勤務及び変則毎日勤務に従事する職員の実施計画は、前号に準じて計画を樹立するものとする。

2 実施時間は、次の各号によるものとする。

(1) 毎日勤務者については、勤務日3日を通じて1時間を下らない範囲とし、交替勤務者については、当番の日に延べ1時間を下らない範囲とする。

(2) 内容等については、次の表に基づき実施することを目標とする。

実施時間

運動量

内容

9:30~9:45

軽運動

1日の勤務の始めとして、準備運動的な柔軟体操や、簡単な動きのトレーニング。

(例:ジョギング・ストレッチ体操等)

12:15~12:45

中運動

各種スポーツをレクリェーションを兼ねて自由に行う。

(例:ソフトボール、サッカー、バレーボール等)

15:15~15:30

中運動

その日の体力づくりの中心的な時間とし、出動に影響しないように計画的に行う。

(例:筋力トレーニング等)

17:30~18:00

重運動

オールランドの体力づくりを目指して、自己のウイークポイントの矯正のための時間として行う。

(例:持久力トレーニング等)

(3) 前号の実施時間は、災害活動又は消防訓練等に従事したことにより、消防体育に相当する運動を行ったときは、その程度に応じて短縮することができるものとする。

3 留意事項は、次の各号によるものとする。

(1) 体力錬成の服装は、職務の遂行に支障のないよう配慮しなければならない。

(2) 体力錬成に当たっては、必ず事前の準備運動及び事後の整理運動を実施しなければならない。

(3) 消防体育の内容に応じて場所及び用具等を適切に選定すること。

(4) 消防体育は、初歩的なものから高度なものへと段階的に行い、短期間に無理をしないようにすること。

(5) 健康上支障のある者については、疾患、症状等に配慮のうえ適正に行うこと。

(体力測定)

第5条 所属長は、規程第9条に基づき体力錬成の効果を確認するため、次の各号により職員の体力測定を実施しなければならない。

(1) 実施回数及び時期

実施回数は年1回以上とし、原則として9月から11月までに実施するものとする。

(2) 対象者

女子職員を除く全職員とする。

(3) 実施種目及び順序

体力測定の種目及び順序は、体力測定実施要領(別表第2)のとおりとする。

(実施要領等)

第6条 体力測定は、体力測定実施要領に基づき1日で実施するものとする。ただし、やむを得ない場合は、2日以上にわたって実施することができる。

2 体力測定の数値は、体力測定基準表(別表第3)にあてはめて級別を判定するものとする。

3 体力判定の判定結果は、体力管理表(別表第4)により記録し、管理しておかなければならない。

(指導)

第7条 体育指導者及び体育指導補助者は、体力測定が円滑に行われるよう適切に指導しなければならない。

(体力測定結果の活用)

第8条 所属長は、体力測定結果を体力錬成に対する意識の啓発及び体力向上方策の指導資料に活用する。

2 所属長は、体力測定結果を実施した月の翌月末日までに、体力測定結果報告書(別記様式)を消防長に報告しなければならない。

3 所属長は、職員が勤務異動するときは、体力管理表を移動先の所属に送付するものとする。

(その他必要な事項)

第9条 この要綱に定めるもののほか必要な事項は、消防長が別に定める。

附 則

1 この要綱は、平成7年4月1日から施行する。

2 体力錬成実施要綱(昭和63年尾三消防本部要綱第4号)は、廃止する。

附 則(平成30年要綱第1号)

この要綱は、平成30年4月1日から施行する。

別表第1(第2条関係)

年齢別体力基準表

種目

級別

ステッピング

立三段跳び

背筋力

立位体前屈

座位押しあげ

5分間走

総合評価

最低

標準

最低

標準

最低

標準

最低

標準

最低

標準

最低

標準

最低

標準

~24

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

25~29

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

30~34

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

35~39

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

40~44

6級

4~5級

6級

4~5級

 

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

6級

4~5級

45~49

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

4~5級

7級

5~6級

50~

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

5~6級

7級

4~5級

7級

5~6級

※ 本表にいう「級」とは、体力測定基準表の「級」をいう。

別表第2(第5条関係)体力測定実施要領

① ステッピング(敏捷性)

測定要領

・ ゴムひもを前にして立ち「始め」の合図で下図の足順でひもを越えながらステッピングする。

・ 「やめ」の合図まで、できるだけ早くゴムひもを引っ掛けないようにして行う。

・ つま先が25cmラインに触れるか越えなければならない。

画像

準備

・ ストップウォッチ

・ 床(地面)から10cmの高さの所に、床面と平行にゴムひもを強くはり、ゴムひもの真下から25cm前方にゴムひもに平行して線を引く。

記録

・ 運動時間は10秒間とする。

・ ステッピングの回数は、両足がゴムひもを越えて着地したとき1回とする。したがって1往復2回。

・ ゴムひもを越えなかったり、ゴムひもを踏みつけたままであったり、つま先が25cmラインに触れないか、又は越えなかった場合は、原則として回数に入れない。なお、ゴムひもに触れた程度のことは反則として数えない。

・ 上記反則回数は、片足につき0.5回として計算する。

・ 測定を2回実施してよい方の成績を記録する。

注意事項

・ 測定前に練習を行い慣れておくこと。

・ 回数を数える場合、努めて3名以上で行い、正確さを期すること。

・ 実施者は続けて2回行なわないこと。やむを得ず続ける場合は、5分以上の休息をとってから行なわせる。

測定員

・ 記録員 1名

・ 計時員 1名

・ 回数測定員 1名

② 立三段跳び(瞬発力)

測定要領

・ 踏切ライン上に両足先を平行に揃えて立つ。

・ その場から両足で踏み切って、きき足飛び、更に逆足で跳び、両足で着地する。

準備

・ 巻尺

・ チョーク

・ ホーキ(砂場で行う場合のみ)

記録

・ 踏切りラインから、体のどの部分であっても、それが地面に触れた最も近い距離を測定する。

・ 2回実施してよい方の成績を記録する。

・ 記録は、1cm単位とし、1cm未満は切り捨てる。

注意事項

・ 片足踏切は無効とする。

・ 砂場以外のアスファルトや地面上で行うときは、計測員の着地位置を確かめるチェックが終わるまで着地位置を移動しないこと。

・ 着地に際しては、特に足首等の事故に十分注意すること。

測定員

・ 記録員 1名

・ 計測員 1名

③ 背筋力(筋力)

測定要領

・ 背筋力計の台上に足先を15cmはなして立ち、膝を伸ばしたまま背筋力計のハンドルを順手で握る。

・ 背を伸ばして上体を30度前方に傾ける。この時補助員は壁に貼られた図の用紙を見ながら正しい姿勢をとらせ、背筋力計の鎖を調節する。

・ 膝を曲げないで上体を起こすようにして徐々に力を入れて、ハンドルを全力で引っぱる。

準備

・ 背筋力計

・ テスト中の上体の角度を規正するための右図に示す用紙

画像

記録

・ 2回実施し、良い方の成績を記録する。

・ 記録は、1kgを単位とし、1kg未満は切り捨てる。

注意事項

・ 実施者は、40歳未満の者に限る。

・ 指導者は、実施者が正しい姿勢をとっているか確かめる。特に背を伸ばしているか、膝を伸ばしているか、ハンドルを順手で握っているかなどに注意。正しい姿勢をとらないと腰を痛める。

・ 上体の角度の修正のための鎖の調整は、指導者が実施。

・ 続けて2回実施しないこと。

測定員

・ 記録員 1名

・ 計測員 1名

・ 補助員 1名

④ 座位押上げ(筋持久力)

測定要領

・ 実施者は、背を伸ばして椅子に腰掛ける。

・ 補助員2名でバーベルを実施者の胸前に持たせてやる。

・ 実施者は、バーベルを胸前に順手でおおむね肩幅に握り、体の反動を使うことなく、腕が完全に伸びるまで、頭上に上げる。次いで腕を曲げながらバーベルのシャフトをあごより下の位置まで下ろす。これをできなくなるまで繰り返す。

準備

・ 30kgのバーベル

・ 頑丈な椅子

記録

・ バーベルが頭上に上がり、両腕が完全に伸びた状態を1回とする。

・ 記録は、回数とする。

注意事項

・ バーベルを取り扱うときは、いつでも背を伸ばしていること。背をまるめたままで取り扱うと腰や脊椎を痛める。

・ 1回ごとに1呼吸するようにして行う。

・ 補助員は、必ず2名であたり、実施者の両脇に位置し、事故防止の万全を期すること。

測定員

・ 記録員 1名

・ 補助員 2名

⑤ 立位体全屈(柔軟性)

測定要領

・ 両足をそろえてかかとをつけ、足先を5cm開いて台上に立つ。

・ 両足をそろえて指先を伸ばして物さしに触れながら、膝を曲げないで徐々に体を前屈する。

準備

・ 立位体前屈測定器

記録

・ 指先の最下端の目盛りを読む。

0点より上方をマイナス、下方をプラス点とする。

・ 2回実施し、良い方の成績を記録する。

・ 記録は1cmを単位とし、1cm未満は切り捨てる。

注意事項

・ 上方を前屈する場合、反動をつけてはならない。

・ 目盛りを読む場合、左右の指先が違うときは、値の小さい方の目盛りとする。

測定員

・ 記録員 1名

・ 計測員 1名

⑥ 5分間走(全身持久力)

測定要領

・ 100Mトラックに、10Mごとにつけられたマークをスタート点として立つ

・ 「始め」の合図で走り「やめ」の合図で終わる。

・ 1分毎に時間経過を知らせ、4分以後は、4分30秒、50秒、55秒、56、57、58、59、「やめ」と合図する。

準備

・ ストップウォッチ

・ ライン引き

成績

・ 運動時間は5分間とし、走った距離を成績とする。

・ 距離は、10M単位とし、未満は切り上げる。

注意事項

・ 途中で歩いてもよく、苦しければ注意する。

・ 呼吸循環器系に疾患のある者は測定しない。

測定員

・ 記録員 1名

・ 計時員 1名

別表第3(第6条関係)

体力測定基準表(男子18~20歳代用)

測定種目

級別

ステッピング

立三段跳び

背筋力

立位体前屈

座位押上げ

5分完走

総合評価

(得点)

回数

得点

cm

得点

kg

得点

cm

得点

回数

得点

M

得点

1級

~35.0

10

~800

10

~200

10

~20

10

~30

10

~1450

10

60~54

2級

34.5~33.0

9

799~775

9

199~190

9

19~18

9

29~27

9

1440~1400

9

53~49

3級

32.5~31.0

8

774~750

8

189~180

8

17~16

8

26~24

8

1390~1350

8

48~44

4級

30.5~29.0

7

749~725

7

179~170

7

15~14

7

23~20

7

1340~1300

7

43~39

5級

28.5~27.0

6

724~700

6

169~160

6

13~12

6

19~16

6

1290~1250

6

38~34

6級

26.5~25.0

5

699~675

5

159~150

5

11~10

5

15~12

5

1240~1200

5

33~29

7級

24.5~23.0

4

674~650

4

149~140

4

9~7

4

11~8

4

1190~1150

4

28~24

8級

22.5~21.0

3

649~610

3

139~130

3

6~4

3

7~5

3

1140~1100

3

23~19

9級

20.5~19.0

2

609~570

2

129~120

2

3~1

2

4~2

2

1090~1050

2

18~14

10級

18.5~

1

569~

1

119~

1

0~

1

1~

1

1040~

1

13~6

体力測定基準表(男子30歳代用)

測定種目

級別

ステッピング

立三段跳び

背筋力

立位体前屈

座位押上げ

5分完走

総合評価

(得点)

回数

得点

cm

得点

kg

得点

cm

得点

回数

得点

M

得点

1級

~33.0

10

~749

10

~189

10

~19

10

~28

10

~1350

10

60~54

2級

32.5~31.0

9

748~724

9

188~179

9

18~17

9

27~25

9

1340~1300

9

53~49

3級

30.5~29.0

8

723~699

8

178~169

8

16~15

8

24~22

8

1290~1250

8

48~44

4級

28.5~27.0

7

698~674

7

168~159

7

14~13

7

21~19

7

1240~1200

7

43~39

5級

26.5~25.0

6

673~649

6

158~149

6

12~11

6

18~15

6

1190~1150

6

38~34

6級

24.5~23.0

5

648~624

5

148~139

5

10~9

5

14~11

5

1140~1100

5

33~29

7級

22.5~21.0

4

623~599

4

138~129

4

8~7

4

10~8

4

1090~1050

4

28~24

8級

20.5~19.0

3

598~559

3

128~119

3

6~4

3

7~5

3

1040~1000

3

23~19

9級

18.5~17.0

2

558~519

2

118~109

2

3~1

2

4~2

2

990~950

2

18~14

10級

16.5~

1

569~

1

108~

1

0~

1

1~

1

940~

1

13~6

体力測定基準表(男子40歳代用)

測定種目

級別

ステッピング

立三段跳び

背筋力

立位体前屈

座位押上げ

5分完走

総合評価

(得点)

回数

得点

cm

得点

kg

得点

cm

得点

回数

得点

M

得点

1級

~31.5

10

~702

10

 

 

~18

10

~22

10

~1300

10

55~44

2級

31.0~29.5

9

701~677

9

 

 

17~16

9

21~20

9

1290~1250

9

43~40

3級

29.0~27.5

8

676~652

8

 

 

15~14

8

19~18

8

1240~1200

8

39~36

4級

27.0~25.5

7

651~627

7

 

 

13~12

7

17~15

7

1190~1150

7

35~32

5級

25.0~23.5

6

626~602

6

 

 

11~10

6

14~12

6

1140~1100

6

31~28

6級

23.0~21.5

5

601~577

5

 

 

9~8

5

11~9

5

1090~1050

5

27~24

7級

21.0~19.5

4

576~552

4

 

 

7~6

4

8~6

4

1040~1000

4

23~20

8級

19.0~17.5

3

551~512

3

 

 

5~4

3

5~4

3

990~950

3

19~16

9級

17.0~15.5

2

511~472

2

 

 

3~1

2

3~2

2

940~900

2

15~12

10級

15.0~

1

471~

1

 

 

0~

1

1~

1

890~

1

11~5

体力測定基準表(男子50歳代用)

測定種目

級別

ステッピング

立三段跳び

背筋力

立位体前屈

座位押上げ

5分完走

総合評価

(得点)

回数

得点

cm

得点

kg

得点

cm

得点

回数

得点

M

得点

1級

~30.0

10

~661

10

 

 

~17

10

~20

10

~1240

10

50~44

2級

29.5~28.0

9

660~636

9

 

 

16~15

9

19~18

9

1230~1190

9

43~40

3級

27.5~26.0

8

635~611

8

 

 

14~13

8

17~16

8

1180~1140

8

39~36

4級

25.5~24.0

7

610~586

7

 

 

12~11

7

15~14

7

1130~1090

7

35~32

5級

23.5~22.0

6

585~561

6

 

 

10~9

6

13~11

6

1080~1040

6

31~28

6級

21.5~20.0

5

560~536

5

 

 

8~7

5

10~8

5

1030~990

5

27~24

7級

19.5~18.0

4

535~511

4

 

 

6~5

4

7~6

4

980~940

4

23~20

8級

17.5~16.0

3

510~471

3

 

 

4~3

3

5~4

3

930~890

3

19~16

9級

15.5~14.0

2

470~431

2

 

 

2~1

2

3~2

2

880~840

2

15~12

10級

13.5~

1

430~

1

 

 

0~

1

1~

1

830~

1

11~5

画像

画像

尾三消防本部消防体育実施要綱

平成7年3月30日 本部要綱第4号

(平成30年4月1日施行)